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砥石の正しい使い方

研削砥石は発送前にメーカーが厳重な検査を行っていますが、輸送や保管中の条件や取扱いが悪ければ、き裂が生じることもあります。また、使用する状態は高速度で回転しますので、危険防止上使用者はあらかじめ研削砥石にひびなどはないかを確認し、さらに十分注意して取付けるとともに慎重に試運転を行い、異常のないことを確かめてから使用しなければなりません。
なお、研削砥石の取付けから試運転検査をするまでの順序は次のとおりです。

1.研削盤と研削砥石との適合確認

まず、研削盤に表示された無負荷回転数が使用しようとする研削砥石の最高使用周速度以内であるかを確認します。自由研削用研削盤の場合は、特に以下の場合に注意しましょう。

2.研削砥石の外観検査と打音検査

次のことを目視で検査します。
① ひび、かけ、きずの有無を確認します。
② ラベルの有無、異状の有無を確認します。
③ フランジ当たり面に異物がないかを確認します。
④ 湿分の有無を確認します。(レジノイド、マグネシア砥石など)
⑤ 接着部の異状の有無を確認します。(台板付、軸付砥石など)
⑥ 切断砥石のプロペラ状のひずみの有無を確認します。
 

 木製ハンマーやドライバーの柄で打音点を叩き検査します。
① ビトリファイド砥石は澄んだ金属音が、レジノイド、マグネシア砥石はやや鈍い音が正常です。
② ひびのない砥石は打音点を変えても音が変わりません。
③ 切断砥石のように薄い砥石やセンタレス砥石のような厚い砥石、100mm以下の砥石には有効でありません。
④ 打音は必要最低限の力で行います。

3.取付け具の締付け方法および締付け力

取付け方法や締付け力が不完全であれば研削砥石が破壊するということもあります。その取付けには十分注意しなければなりません。

① フランジの締付け力は、研削砥石の駆動抵抗と研削抵抗に対して、すべりを起こさないだけの力でよく、それ以上の力は研削砥石やフランジに有害となります。
② 新しい砥石に取替えたとき、研削中に何本かのボルトがゆるむことがあるので、使用後24時間位で点検し増締めを行います。
③ 締付けは初心者はトルクレンチによるのがよいです。

4.保護覆いなどの取付け

研削盤に研削砥石を取付けたあと、次の要領で保護覆いなどを取付け、調整を行います。

① 保護覆いを取付ます。
② ワークレストの調整を行います。砥石との隙間は1~3mmを標準とします。
③ 調整片の調整を行います。砥石との隙間は3~10mmを標準とします。
④ シールドなどの防じん具を取付け、調整を行います。
⑤ コード、ソケット、アースなど電気関係部品の 取付け、調整を行います。(空気グラインダの場合 はエアホースなど。)
⑥ 始動前に手でまわし、研削砥石のひっかかり、振れの有無を点検します。

① 保護覆いを取付けます。
② 注油ノズルの取付け・調整を行います。
③ シールド、フードなど防じん、防水部品の取付け、調整を行います。
④ 電気関係部品の点検を行います。
⑤ 手で研削砥石のをまわるものについては、始動前に手でまわし、研削といしのひっかかり、振れの有無の点検を行います。

5.試運転検査

砥石取替え後の試運転は次の要領で行います。

① スイッチを入れる前に、作業位置に注意します。すなわち、研削砥石が破壊した場合の飛散方向に位置しないことです。
② 変速切換スイッチ、手元スイッチの位置を確かめます。
③ 空転時間は3分間以上行い、この間に振動または異状音に注意します。
④ 異状音があった場合にはスイッチを切るとともに直ちに上司に報告し、その指示に従います。
⑤ 空転して異常がなければ試削をします。(安全性だけでなく、切れ味、その他研削性もあわせてチェックします。)
⑥ 携帯用グラインダは試運転用ボックスの中で行うことが望ましいです。

 
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